一般人から有名人になることで何が変わるか
勝間さんの本をはじめて読みました。
「有名人になる」ということ
タイトルの通り、
- 有名人になると本人、周囲がどのように変わっていくのか?
- 有名になることにより、どのようなメリットとデメリットが生じてくるのか?
という視点でとても詳しく、論理的に書かれていて面白かった。
有名になることにより、影響力が増す、特別扱いされる、チヤホヤされる、収入が飛躍的にUPする、モテる・・
いろいろ想像しがちですが、 必ずしも理想通りというわけではないそうです。
収入面は芸能界のシステム上、必ずしも高収入が保証されるわけではないこと、
有名になるにつれて、信じられない数の批判や干渉を受けること
ブレイクするまでの周囲の動き、ブームが過ぎてオワコンになるまでの流れがとてもリアルに、わかりやすく書かれています。
マス方向でビジネス展開する人におすすめ【自己ブランディング】
求めれる役割をまっとうするということ、ニーズを掴むこと、自己ブランディング化の重要性など、芸能人ではなくてもマス方向へ活動を広げ、ビジネスを拡大したい人にもおすすめです。
私は有名人になった場合のデメリットのほうに興味があり読ませて頂きました。
承認欲求に潜む罠
この本に書かれていたのですが、有名になることで自分の承認欲求を満たしたい場合、相手に要求されるままに、なんでもやってしまう泥沼リスクにはまる危険性があるそうです。
そしてオワコンになることを常に恐れ、無理してどんな仕事でも受けてしまう・・
というスパイラルに落ち、精神的、身体的に限界をきたしてしまう人もいるそうです。
やっぱり有名になることよりも、どんな活動をして、どんな生活をして、どんな気持ちになりたいか?
という自分軸で進めないと、有名になってもあまり満たされないんじゃないかなと感じました(´・ω・)
有名になることでビジネスを有利に進めたいとか、活動の影響力を強めたいという目的があり、その手段として有名になることがあるなら、
有名になるためならば、なんでもする!という危険な状態に陥ることは防げると思います。
勝間さんも有名になることは、活動の影響力を強めるための手段のひとつであったと書かれています。
有名芸能人も楽ではない
自己ブランディングのプロデュースや仕事のコネをもってきてくれる代わりに、事務所に行動を制限され、スケジュールをコントロールされ・・
やっぱりフリーエージェンシという今のポジションはありがたいです。
有名人は一度有名になったら、元有名人にしかなれない。無名には戻れない。 有名になることは、不可逆のゲーム 引用【有名人になるということ】より
という所に納得。
何度も挑戦し、継続することが大事
あと、有名人になれる人は、何度も何度も挑戦し、じゃんけん、じゃんけん、じゃんけん・・を繰り返して来た人という所も納得です。
それ位、根気よく、諦めずに本気で継続して行動し続けられない人は、どんな分野でも成功はおぼつかないと思います。
何度も何度もトライ(もちろん適切な方法で)し続ければ確率論的に、いつか当たる。
それがブレークなのですね。
有名人として安定した認知度を維持できるには、10年位の期間の経験とスキルがないと難しいというのもよくわかります。
芸能でなくとも、ビジネス、スポーツでもなんでもそうですよね。
大きく活躍しよう!より付加価値の高いサービスを提供できるようになろう!と思うと、 それなりの知識や技術、経験が必要ですから。
多くの人は、器が備わる前に結果を結果を・・!と焦りすぎてしまいます。
チャンスがきても、提供できるものがなければ次へ繋げられませんよね。
まとめ
私は勝間さんに対して、(著書の中でご自分のイメージについて書かれていた通り) 怖くて、お金の話しかしない人というイメージをもっていました。
本を読んで、誠実で努力家で案外いい人なのかも.. というプラスのイメージが強化されました。
マス方向へ自己ブランディングを考えている方は、読んでおいて損はないと思います。
しかし、amazonでみると勝間さんのレビュー厳しいですね~(;^ω^)
有名だけに、それだけ多くの人が読み、アンチも増えるという勝間さんの本の内容を垣間見れますね。
私は普段から読書は結構な量しますし、ビジネス書関係も300冊以上は読んできましたが、勝間さんの本おもしろいですよ。
わかりやすく、情報の質もよく、実践的で十分ためになります。
レビューだけで買う買わないを判断していたら良書を逃してしまいますね。
2019年追記:インフルエンサーのメリットとデメリット
この記事を書いたのは約4年前なので、メディアの情勢も大分変りました。
今はSNSを中心とした、インフルエンサーの存在が大きくなりつつあります。
フォロワーを多く持つ人気のインフルエンサーになると、企業から仕事の依頼がきたり、専属エージェントにスカウトされたり・・
と生活が一変する程の価値が生まれます。
海外ではインフルエンサーのスカウトや商品紹介オファーに、想像を超える金額のマージンが支払われています。
それだけ影響力があり、企業も注目しているということです。
一方で有名になることのデメリットは、不変です。
などなど、この本で書かれていたような、
- 信じられない数の悪口、批判
- 衆人監視の中で生活する
という二つはセットでついてきます。
もちろん、その分称賛や付加価値がつくのでメリットも沢山あります。
つまり、自分の影響力の増大により
- メッセージが伝わりやすくなる
- ビジネスが有利に進む
- 稼げるようになる
- 著名人と知り合いになれる
などの承認欲求達成や生活レベルの向上というメリットがあり、
- プライバシーの消失
- 悪意の粘着
などのデメリットが生まれるということですね。
すごく有名になって、メリットを享受するなら有名税として割り切れるのかもしれませんが、
少し話題になるだけで、ビジネスや影響力というメリットをあまり享受できないのであれば、デメリットだけ受けて損かも・・と思ってしまいます。
またすごく有名になると、逆にピークが過ぎた時には、無名には戻れないので
元有名人として、再び監視されることになるのかと思います。
どちらにせよ、顔が全国規模で知られると、大変そうです。
リスクが心配な人は特定のコミュニティで影響力を持った後は、クローズドに変えたり、または顔がわからない程度に上手く変装や加工するのもありかもしれません(・∀・;)