先日amazonのオーディブルで購入した本、超雑談力を聴き終わったので、忘れない内に率直な感想を書きます。
超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける【弱点に合わせて読む場所がわかる!
↑この本、すごく人気みたいで本屋さんでもタワーになって積まれていました。
今回はラッキーなことに、オーディブルのお試し期間に無料で読むことができました♡
雑談と普通の会話は別物
この本に書かれていたことで一番印象的だったのは、雑談と普通の会話は目的もやりとりの仕方も全く別ということです。
たしかに、雑談とは・・と聞かれても、なんとなく、当たり障りのない会話をすること、という理解しかありませんでした。
雑談の目的とは、言葉のラリーを続けること。
それにより、お互いの警戒心を解いて信頼関係を深めること。
だそうです。
そのため、普通の会話や議論のように、白黒はっきりさせない、否定しないということが大原則。
なぜ?は不要。どのように?どのくらい?のHOWが重要
議論や深い会話の場合、なぜ?という質問は必ず来ますよね。
それに答えられなければ、相手を失望させることになりますし、ごくありふれた一般論はゴミ同然の評価になります。
つまり自分で思考をして調べて、答えを出した理由を説明しなければならないのです。
しかし雑談の場合は、逆になぜ?を聞くのはNGという点が意外でした。
なぜ?と問いかけることで、思考させてしまい、会話の流れがストップしてしまうからです。
繰り返しますが、雑談の目的は相手と言葉のラリーを続けること。
信頼関係を深めることなので、気持ちに焦点を当てた会話が鉄板とのこと。
お天気の話、時事ネタは盛り上がらない
お天気の話やニュースの話題を雑談としてふる人は多いと思いますが、自分と相手に関係のない遠い話や、情報中心の会話では盛り上がらないし、信頼も深まらないとか。
確かに、お天気の話はよく出るし、当然のように答えますが、正直どうでもいいし、本当に機械的に答えている感じがしますよね。
雑談力診断テスト
私は雑談が非常に嫌いで、苦手だと思っていたのですが、雑談力診断をしたところ、雑談の凡人(普通)レベルだったのが意外でした。
慣れた人、親しい間柄では雑談が弾むが、初対面の人や年上の人、上司の前では緊張して雑談ができないタイプ・・
まさに当たっています笑
警戒の強い相手の前だと、雑談が苦痛になるのですよね。
もっと上手く喋らないと!失言があったら後々たいへん!
など、色々考えすぎてしまうのでしょうね。
ちなみに雑談力診断シートでは、雑談の素人から雑談の超人までレベル分けされています笑
こういう人間関係の処世術系の本は何冊か読みましたが、心理学の応用テクニックなど、使い古された手法が多く、ピンとくることがありませんでした。
この本は、もっと実用的でいい意味で小手先で使えるテクニックがたくさん紹介されています。
本にも書いてあるように、性格は変えなくていい。雑談のコツをつかんで慣れるだけ、なので気軽に試すことができそうです。
変にポジティブシンキングや陽気さを演出する内容ではないので、自分らしさを否定しなくて済みます。
正直、こんな面倒なテクニックを使い、上っ面を合わせる位なら雑談なんて一切したくないのが本音です。
しかし現実的な生活シーンにおいて、雑談が求められるシチュエーションがあまりにも多いため、小手先でも役にたつなら利用してみよう、という感じです。
1時間の雑談ランチで1万円の報酬を得る女性
この本を読んでいて思い出したのですが、私が知っている女性で1時間、一緒にランチするだけで1万円の報酬をもらっている女性がいます。
水商売などではなく、お客様は同性の女性が多く、単に彼女と会話したい、一緒にランチしてみたい・・という方がターゲットです。
ランチでの会話の内容は特に深い話ではなく、普通の雑談のような会話。
しかし、彼女は対応力が素晴らしく、相手のどんな会話も共感し、広げて盛り上げることができます。
そのため、1時間ランチするだけで1万円という高額なサービスにも関わらずリピーターが多いそうです。
もちろん、普通の感覚では一般女性(芸能人でもない)とランチして会話できるだけで1万円払う!という感覚にはならないと思います。
彼女の場合、自身のメディアを運営していて、そこで彼女独自の考え方やライフスタイルを公開しています。
かなり叩かれてはいますが、共感する人も多く一種のカリスマ的な人気があるのです。
もし、彼女に独自の考えや鋭い洞察力だけしかなく、雑談力がなければ1時間、1万円のランチサービスは無理だったでしょうね。
つまり深い洞察力、表現力+浅い雑談力が組み合わされば、人間がいる限り、どこに行っても生活していけるんじゃないかと思います。
こういう本を読む人は、きっと思考しすぎてネガティブになってしまう人など、洞察力はあるけれど、浅い会話をリレーするのに慣れていない人が多数派だと思います。
※そうじゃければ、こういう本に手を出しませんからね笑
私も同じタイプです。
今までの仕事では、雑談力が求められるシーンがほとんどありませんでした。
共感力は求められましたが、トピックを掘り下げて提案する・・という目的ある会話がほとんどでした。
※というか、お客様は時間に対しお金を払っているのに雑談に費やすのは失礼だと思っていました。
しかし、人間関係の関係構築の際に、雑談というステップが有効であることは確かだと思います。
今はSNSやブログ等で、いきなり深い会話を見ず知らずの人と交わすことも可能です。
しかし、実生活の場面では、いきなり意見を交わしあう関係に発展することはまずないですよね。
そういう意味では、SNSなどインターネットのおかげでコミュニケーションのステップは随分と楽になり省略されてきているなぁ、と感じます。
※マッチングサイト等で結ばれるカップルもめずらしくありませんしね。
対面で出会うよりも、文章などでコミュニケーションしたほうが相手を知った気持ちになりやすいです。なつかしい文通感覚ですね。
※そういば学生時代、文通で親友ができたな・・。
さしすせそ、よりも、あいうえお
この本では、さしすせそ、のモテテクニックよりも、あいうえおの方が雑談に有効と書かれています。
さ(さすが!)
し(知らなかった!)
す(すごーい!)
そ(忘れた)
とリアクションしているだけで男性にモテるというホステスの恋愛指南本に鉄板だそうです。
※日本の全女性はホステスなのでしょうか・・。
一方で
あ(あ!)
い(いいね!)
う(うんうん)
え(えー!)
お(おぉ!)
という感嘆表現の方がリアクションとして使いやすく、一言でいうと頭を使わずに済むので便利だそうです。
どちらもテキトーなリアクションでOKなので、より簡単なあいうえお、が私は気にいりました。
まとめ
他にもいろいろと細かなテクニックはありますが、どれも実践は簡単なので、騙されたと思ってやってみようと思います。
何度も言いますが、苦痛を感じながら雑談をする位なら人間関係を狭めたほうがマシです。
しかし、日常シーンでどうしても避けらない・・という状況の時のみ利用させて頂きたいと思います。
とにかく間を持たせる、嫌な印象を与えずに無難に過ごす、という目的であれば役に立つのではないかと思います。
信頼関係を深めることもあるかもしれませんが、
それ以上に、自分の個性を消して悪い印象を残さないための保険と考えるとよさそうです。
私は人間関係では余計なことを言わないこと、が一番大事だと思っています。
会話をする機会が多くなればなるほど、余計な一言を発してしまい相手の気持ちを害するリスクが高まります。
実際に今までも、会話しすぎて結局わだかまりができて敵対した関係になる・・というケースを多く見てきました。
よく上司が部下に、話を聞くだけじゃなくて、自分の意見も言え!と説教しますが、実際に耳に痛い意見を言われると根に持つ人が多いですからね・・。
腹割って話せ、とか信用しちゃダメですよ。そもそも根に持たない人は他人の意見なんか興味ないですから笑
雑談力は会話をせずにはやり過ごすことができないシチュエーションで、いかにつかず、離れず、過度な興味を持たれずに無難に過ごすか・・
という目的で使用すると、すごく役立つのではないでしょうか。
私はそういう目的で実践させて頂きたいと思います。
本当に、自分の考えや性格は何一つ変えなくていい。
雑談の方法さえ知れば、誰でもうまくなれる、という点がわくわくしますね。
次のビジネスでも雑談力は問われないとは思いますが、何かの機会(ビジネス関係の方を会う時など)、
この先も雑談の機会は多いにあると思うので、小手先だけでも装備しておきたいと思います。
めちゃ高速で寝ながら読了できた
いつもなら一冊の本を読了した後は、眼精疲労でとてもブログで感想など書けませんでしたが、今回は音声(オーディブル)で聴くだけで読了できたので目が疲れない分、すぐに読書メモできました。
※たまにBGMも流れることがありました。
今後は紙の本を減らして、音声のみで読書していこうと思います。
視力を温存しながら、健康的に知的欲求を満たしたいです。