本屋で偶然見かけて、目を奪われたコチラの本。
お姫様養成講座 今田美奈子,柏屋コッコ
中はマンガになっていて、ヨーロッパのお姫様達がどのような生活をしていたのか、お姫さまに必要なマナーや精神性とは??ということがわかりやすく学べる本。
ゴシックやロココ、ネオクラシックなどの発祥や特徴を歴史とあわせて漫画で紹介しています。
こういうのって漫画だと詳しくわかるのでおもしろい。
マリーアントワネットなど主にフランス王室やイギリス王室のマナーを紹介しています。
現代では本物の王室の人以外、実践することが難しいマナーはあるけど、お姫さまとして精神性やマナーなどは素敵なので参考にできると思います。
お姫さまに必要な心得、態度
- マスコミや人の悪口に容易に傷つかない
- どんな時でも取り乱さず、落ち着いて対応する
- いつでも自然で優しく微笑むことができること
- ゲラゲラと大きな笑い声をあげない
特にマスコミの批判に対して打たれ強くなること、はスイスにある有名なフィニッシングスクールや名門高校でも大切なことの1つとして、教えられるとか。
またお姫さまは勝手に自分でドアをあけたり、外に出てはいけないんだとか。お城で働く人たちの仕事を奪ってしまうことになるから。
そのためお姫さまは自分ではほとんどのことをしてはいけないんですね。これは中世のお姫さまに限らず、現代でもお城に住むお姫さまに言えることなのだそうです。
お姫さまって結構キツいですね・・(;´д`)
口に手を当てて笑う=誘惑のサイン?
さらにヨーロッパでは口に手を当てて笑うと、娼婦に間違えられるので絶対にしてはいけないとか。(色っぽい仕草だからだそうです)
大きな声を上げて笑うのは下品
また大きな声を上げて笑うことが下品であることは今でも共通ですね。
白金にあるおしゃれなカフェなどに入ると、ママ友グループが話に花を咲かせていますが、笑う時、大きな声を出して笑う人は1人もいないのですよね。
他の場所ではギャハハうるさいママさん達ばかりなのに、やっぱり品性を身につけているかどうかは、すぐにわかってしまいますね(;´д`)
食事の時にテーブルに手をのせるのはセーフ?
あと、高級レストランでも結構やっちゃってる人が多い、テーブルに手を載せて食事をする振る舞いはイギリス式マナーではOK、フランスではNGだそうです。
色んな決まりがあるんですね~。でも現代はフランス人も手置いてますよね。本場のパーティなどではNGなのかな。
あとこの間シャネルの本を読んだばかりだったのでお姫さまは黒のドレスをパーティで着てはいけないというマナーも新鮮。
黒のドレスをパーティ用のドレスとして着れるようにしたのはシャネルなのですよね。
今ではセレブ達にとっても黒のドレスはパーティにはずせないものですね。
お姫様思考とココ・シャネルの価値観の違いが面白い
この本のお姫さまのルールとシャネルの本を見比べると、シャネルが開拓してきたことがいかに奇抜で、時代の常識を変えるものだったのか、ということに改めて気づきます。
お姫さまは何もしてはいけない、というマナーに対しシャネルの本では、家でただ待つだけの女になってはいけないという名言が残されていて対極に感じました。
また、お姫さま養成講座に書いてあったルールにはお姫さまは走らないということが書いてありました。
中世では走るという行為は動物のする野蛮な行為であり、品格のある女性は決して走ってはいけなかったそうです。
なので滅多に外に出ることはなく、お城の中を歩くのがせいぜいだったそう。
それに対しまたまたシャネルのおもしろい名言が対極に浮かびました。
昼は毛虫に、そして夜は蝶におなりなさい。毛虫ほど楽なものはありません。そして蝶ほど恋にふさわしいものもありません。
私たち女には、這い回るためのドレスと、飛ぶためのドレス両方が必要なのです。
引用: ココ・シャネル 女を磨く言葉
という言葉。
シャネルは伝統やマナーを大切にしながらも、それにより縛りつけられてきた女性達を経済的自立によって開放しようとしていたのかもしれませんね。
このお姫さま養成講座を読んで、勉強になることを吸収しながら、やっぱり自分はシャネルのように自由に自分で動け、選択できる女になりたいと感じました(^ω^)