1年程前に購入した本です↓
「本を読む人だけが手にするもの」
本屋さんで偶然目について「読書習慣のある自分が少しでも優越感に浸れそう(´-∀-`)y」という理由で購入しました。
ただの「読書家バンザイ!」的な選民系の内容ではなく、非常に多岐に渡り、読書をすることにより得られるメリットがわかりやすく説明されています。
読書をすることで身につくもの
- 情報編集力がつく
- コミュニケーションする力がつく
- ロジックする力がつく
- シュミレーションする力がつく
- ロールプレイングする力がつく
- プレゼンテーションする力がつく
- 複眼思考をする力がつく
と書かれています。
さらに私が個人的に付け加えると
- 語彙力がつく
- 気持ちを切りかえる力がつく
ことも読書習慣により得られることだと感じています。
高収入の人の大半が、読書をしている
1時間あたりの報酬が1万円を超えたところから、私は「エキスパート」と呼ぶことにしている。
私の感覚で言えば、弁護士、コンサルタント、医師など、エキスパートでありながら、本を読まない人に、これまで会ったことがない。
なぜなら知識は常に入れ替わっていくもので、最新の情報を持っている人しか顧客の期待に応えることができないからだ。
中略
本を読むか読まないかで報酬の優劣は決まってくる。
本を読むことで限りなくエキスパートの報酬水準に近づいていくか、本を読まずに限りなくフリーターの報酬水準に近づいていくかというわかれ道だ。
引用:「本を読む人だけが手にするもの」より
また、読書=正論を学ぶもの、というイメージは真逆であることも書かれています↓
日本の国語の授業も教条的に正解を押し付ける一方的な「道徳教育」から脱しないと複眼思考は育たない。
読むべき本、あるべき答えではなく、本には多様な読み方があっていい。
「そういう考えもあるね」と寛容に受け止めながら、自分だったらどう思う?と質問しながら読んでいく。
多様な意見を戦わせることで、脳のシナプスが活性化される。
それを繰り返せば、やがて自分の意見を持ち、
他人の異なる意見も理解できるようになるだろう。
私はあえて教条的な授業にし、国民を支配しやすいようにする管理者層の意図を感じます↓
語彙力は大人の武器
読書をする人としない人、見た目では全くわかりませんが、少し話すと割とすぐにわかります。
どちらがいい、悪いではなく、話の展開力や語彙力などが本を習慣的に読んでいる人の方が圧倒的に幅広いです。
また複眼思考は結構重要で、一つのテーマについて、色々な角度から考察する、という技術(習慣)がある人とない人とでは、前提が全くかみ合わず、コミュニケーションが成立しないことも少なくない印象です。
本を読む習慣がつけば改善されると思うこと
- 勝ち組、負け組の稚拙な感情論
- マスコミに洗脳されたお花畑脳(実質よりも固定されたイメージ重視)
- 権威主義
- ネットで悪口を書き、ストレス発散をするネット弁慶
という行動に出る人は、必ず減ると思います。
特に、固定された価値観に基づく、勝ち組負け組バトルは複眼思考や多面思考とは無縁の人達が繰り広げる、稚拙な感情論です。
20代半ばを過ぎても、この思考から卒業できないことは、私は恥ずかしいことだと思っています。
上の4つまでは、この本で書かれている、
- 自分で思考する力が弱い
- 個人的経験の欠乏
から生じる反応だと思います。
最後の4つめ、人の悪口や批判で憂さをはらす、いわゆる粘着の人達も、本を読む習慣を持つことで大分減ると思います。
本を読み、知識と多面思考が身に付けば、何時間も気に食わないことに貼りついて八つ当たりするよりも、自分自身を変えて、思考を切り替える方が生産的で有益だということに気づくからです。
本を読まない人は、いつまでも同じパターンで無限ループを繰り返しているような印象もあります。
もちろん、本を読むことが正義!という押し付けをするつもりはありません。
本以外の経験や情報からも、学べることは多いと思います。
ただ、この本に書いてあるように、本を読むことで
- 経済力を底上げでき
- 建設的な態度で提案をできる
という技術が身につくメリットは、かなりあると思います。
好きな本を楽しむ
ただ、本を読まなきゃ!で嫌々読んでも、読書が嫌いになってしまいますし、楽しくないですよね。
まずは、どんなジャンルでもいいので、本屋さんで面白そうだな、と感じた本を一冊購入し、楽しんでみるのがいいと思います。
その後、さらに面白そうな本、さらに面白そうな本・・という好奇心で本を選び、楽しめるようになれば、自然と読書量は増えていくはずです。
そうすれば、
- 特に苦労していないのに、いつの間にか語彙力がUPし
- 物の見方が増え、自分の気持ちを的確に表現できる能力がUPし
- さらに仕事でも一目置かれ、収入UP!
という嬉しい変化が起こるかもしれません。
この本には、本を読む人が減っていることを危惧されていました。
私はネットの文章に触れて、喋るよりも文字を打つ機会の多いスマホ世代は、実はかなり文章力、語彙力があると感じています。
ただネットだと体系的な知識や、プロの美しい文体に触れることが難しいため、散発的な理解、知識でとどまってしまい、思考力や感受性がイマイチ育ちにくかもしれません。(素晴らしいサイトも増えていますが)
まとめ
こんな本を紹介しておいて、私も今はたいして読書できていません。(月に2冊位です(;´д`))
ただ、これまで読んだ本の中で、印象に残っている内容や、心を打たれた言葉は、ふとした時に頭に浮かんできます。
本を読む前は、引き出しの中が空だったので、何かヒントが欲しくても何も出てきませんでした。
今は引き出しの中に色々な人の知恵や感性が詰まっているので、すぐにヒントを得られます。
しかも、別々の時期に読んだ本の内容が、頭の中で瞬時に結合され、自分のアイデアの軸を結んでくれる感じです。
この感覚は、本を読み始めて5年目位から得ることができています。
また、付き合う人も変わりました。
読書をするようになってからは、グチや悪口大会で憂さを晴らすような関係に魅力を感じなくなり、そのような行動がグズにしか見えなくなりました。
ドライかもしれませんが、自分にとって何のプラスにもならない人とは関わらない、または疎遠になった方ががマシ、という判断を下しています。(結果、それで何も困りませんでした)
この本には、小説、ビジネス書、哲学書、詩集、絵本、と幅広いジャンルの推薦本が紹介されています。何を読むか迷う方は、参考にしてみるのもオススメです。
今後は、美しく叙情詩的な言葉の表現にも触れたいので、小説の読書量を増やしていきたいと思っています(・ω・)終わり。